「相続した不動産を兄弟で共有名義にした」
「実家を兄弟3人で相続したけど、名義変更はしばらくそのまま…」
こうしたケースはよくありますが、
実は共有名義には大きな落とし穴があるのをご存知でしょうか?
一見、平等でトラブルが少なそうに見える共有名義。
でも、後々、大きな揉め事や処分の難しさにつながることもあるのです💦
今回は、共有名義の注意点やリスク、円満に解決するためのポイントについてのお話しです。
「相続した不動産を兄弟で共有名義にした」
「実家を兄弟3人で相続したけど、名義変更はしばらくそのまま…」
こうしたケースはよくありますが、
実は共有名義には大きな落とし穴があるのをご存知でしょうか?
一見、平等でトラブルが少なそうに見える共有名義。
でも、後々、大きな揉め事や処分の難しさにつながることもあるのです💦
今回は、共有名義の注意点やリスク、円満に解決するためのポイントについてのお話しです。
不動産の「共有名義」とは、ひとつの不動産を複数人で持つ状態のことを言います。
相続では、特に以下のようなケースでよく発生します。
〇 遺産分割協議で「とりあえず兄弟で均等に持とう」と決まった
〇 親から生前贈与を受けたが、兄弟で一緒に受けた
〇 離婚や再婚後の家族構成で、複雑な名義になった
例えば、兄弟3人でそれぞれ3分の1ずつの持ち分を持っている場合などです。
共有名義には、以下のような大きなリスクや「困った」があります。
不動産を売却・賃貸などで動かすには共有者全員の同意が必要です。
1人でも反対すれば、動かせません。
例:「長男は売りたいが、次男が反対」→ 売却が進まない
固定資産税は共有者が連帯して支払う義務があります。
一人が払わないと、他の人に請求がいくケースも。
また、屋根や壁の修繕をしたいと思っても、他の共有者が反対すれば工事もできません。
共有名義のまま放置していると、相続が繰り返されるたびに名義人が増えていくことになります。
例:兄弟3人で共有 → その子供たちで9人が共有 → さらに孫世代で…
こうなると、もはや何も決められない不動産となり、
処分もできず、空き家化・税負担だけが残るという状態になる恐れがあります。
🔹 事例1:売却したいけど1人が音信不通
ある兄弟3人で共有していた実家。
2人は売却に同意したが、1人は数年前から行方不明。
話し合いもできず、不動産は10年以上空き家のまま。
🔹 事例2:売却したいけど1人が海外在住
※先月、売却のご相談から約14ケ月を要して解決した事例です。
相続を繰り返した結果、叔父伯母兄弟従妹など計11人で共有していたマンション。
1人が海外に住んでおり、連絡がなかなか取れず、
話し合いが進まず、相場より高値での売却機会を3度逃しました。
🔹 事例3:感情のもつれから訴訟に
ある兄弟が遺産分割で「とりあえず共有に」と決めたが、
後に「自分の方が多く世話をしたから多くもらうべきだ」と感情的な対立に。
結果、裁判で長期化。