2023年05月11日

不動産売却に伴う査定依頼時の注意点。  その①

査定を受けるときの注意点

不動産売却の第一歩は、査定を受けることから始まります。
 
査定は、売却の窓口となる不動産会社選びに直結するため、とても重要です。

また査定は、ちょっとした工夫と注意点を理解しておくことで、
早期売却や高値売却ができる可能性がありますので、
査定を依頼する前に行う準備や、確認、注意点などについてお話しします。

査定方法の種類と違い

査定には、「机上査定」「訪問査定」の2種類があります。

机上査定

机上査定は、物件資料や登記情報など、書類の情報だけで不動産価格を算出する方法です。
 
早ければ1日で査定結果を知れるため、おおよその相場価格を知るには良い方法です。
 
しかし、実際に現地を見ずに査定を行うため、査定額の精度が低くなる傾向にあります。

訪問査定

訪問査定は、査定担当者が実際に現地を訪れて査定する方法です。
 
査定担当者が実際に現地(室内など)を確認し、査定結果をまとめたりなどする必要があるため、
査定結果がわかるまでには、3日~1週間程度かかります。

しかし、机上査定と比較して精度の高い結果が“期待”できます。
※「期待」という表現の背景には、後記の悪意で高値査定を行う不動産会社が存在するためです。

査定で知れるのは“予想”価格です

査定額は、地域相場、建物の状況、立地、市況、類似物件の売却実績などを参考に算出しますが、
売出し以降、問い合わせ状況や周辺における類似物件の動向、市況などに応じて、
価格の見直しが必要となる場合があります。
 
そのため、最初に提示された査定額で必ず売却できるという確約はないため、
買い換えなど、売却代金がその後の資金計画に大きく影響するような売却の場合は、ご注意ください。

査定額だけで“絶対”に判断しない

提示された査定額が高ければ、「高値で売却できる」と喜ぶ方も多いと思います。

しかし、査定額だけで判断するのは注意が必要です。

なぜなら、不動産会社の中には、その喜びの心理を悪用し、
“競合他社を出し抜くため”に、“市場より高い査定額を提示(高値査定)する不動産会社も
あるためです。

このような高値査定などの不正行為をする不動産会社は、
自社だけで取り引きしようと、“囲い込み”などの悪質な行為をするおそれが非常に高い傾向があります。
 
結果、売却の機会を逃したり、売却価格を下げたりするデメリットが発生するため、
査定額が高すぎる場合は、必ず不動産会社に査定の根拠を確認してください。
 
※「囲い込み」とは・・・
  意図して他の不動産会社へ情報公開をしないことで他不動産会社からの問合せを一切排除し、
  売却も購入も自社でのみ成約させようとする行為。
  囲い込みは、一部の大手不動産会社や仲介手数料の割引を大きく打ち出している不動産会社に
  多くみられる傾向
があります。

 
神戸市垂水区・西区・三木市・明石市におきまして、不動産の売却でご質問などございましたら、
 『不動産のコンシェルジュ』までお気軽にお問合せください。

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